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「いも侍 蟹右ヱ門」

2007年12月20日

Posted by navera at 15:01│Comments(0)茂、松竹にも出演
ラピュタ阿佐ヶ谷に「いも侍 蟹右ヱ門」(1964・松竹京都)を観にいってきました。
あらすじはコチラ(キネマ旬報データベース)
アマチさん、この作品が松竹映画初出演です。

百姓から侍になった蟹右ヱ門(長門勇)は、いとこの金次郎(宗方勝巳)のいる夏目道場を訪ねようと旅をしている。その途中で彼は村人に襲われ、川に投げ込まれた侍(蜷川幸雄)の子ども(高梨まゆみ)を助け、一緒に旅をすることになる。そのほか、七人組の道場破りとであったり、地元のヤクザの娘・お陸(倍賞千恵子)に宿の世話をしてもらったり、道中師の娘・お銀(野川由美子)に付きまとわれたりしつつ蟹右ヱ門は旅を続け、夏目道場にたどり着く。
しかし、夏目道場の玄々斎は邪剣の持ち主だったため破門した淵上甚兵衛(天知茂)に討たれていた。金次郎は玄々斎の敵討ちをするため甚兵衛との果し合いに向かう。。。

とぼけた雰囲気の蟹右ヱ門の旅の様子をつづったロードムービーで、道中で出会うエピソードもなかなか楽しめる。蟹右ヱ門はみかけによらず?の剣の腕前の持ち主で(しかし構えは自己流!)、川に投げ込まれた侍の女敵討ちに助太刀したり、七人組の道場破りのメンバーをあっさり斬っちゃったりする。

さて、アマチさんの役は七人組の中の一人、淵上甚兵衛。(ちなみに仲間の一人には江見俊太郎がいる!)前述の通り、邪剣の持ち主だということで夏目道場を破門され、目をつけていた玄々斎の娘・弥生(小畠絹子)は金次郎と結婚してしまったことを屈辱に思っている。七人組の中にいるものの、どちらかというと一匹狼タイプで単独行動をとろうとしたりもする。
そんな甚兵衛の刀の構えは逆手持ち。剣の柄を相手に突きつけるのがシャープでえらくカッコイイ。ここで画面がアップになったりするから観ているこちらはぐっと来ますな。ちなみにアマチさんは約10年後、ドラマ「無宿侍」で再び逆手持ちの構えを使います。ちなみに殺陣師は2作品とも湯浅謙太郎氏。
数々の道場破りで腕を上げた甚兵衛は玄々斎を討ち、金次郎との果たし合いでも腕に傷を負わせ、最後は蟹右ヱ門と対決するのだが(→いつのまにか蟹右ヱ門が凄腕の持ち主だと気づき、自分から対決を申し込んだ)、邪剣の持ち主は自己流剣法に破れ、ジ・エンド。いや、眠狂四郎やら千葉周作にまけるのなら納得行くが、蟹右ヱ門に負けたのはナゾだ。おそるべし蟹さん。

このころのアマチさんはテレビドラマや舞台で長門さんとの共演が多く、かなりの仲良しだった様子。当時の新聞記事によると、二人は同じローヤル・プロ所属で、劇団を結成するといううわさもあったそうで。




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