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明智先生以外の天知茂。(06/05/04記)

2006年09月08日

Posted by navera at 23:45│Comments(0)読書で茂
※この記事は、今年のGWの連休に、アマチさんにはまり始めたころに書いた記事。5/3にあったJリーグのヴァンフォーレ甲府vsFC東京を観にいったときに、行きの電車でワイズ出版刊「天知茂」を読んだ時の感想です。

昨日は甲府遠征行ってまいりました。
今回は例の電車ツアーで参戦したのですが、立川→甲府で2時間半近くの列車の旅になるので本を持っていきました。
今回のチョイスはワイズ出版刊・「天知茂」。はい、あの土曜ワイド劇場で明智小五郎やってた方ですよ。小学生のころ、結構好きだったんだけど(渋い小学生だな)くも膜下出血で急死してしまったのだよね。先週読んだ鹿島茂さんの「昭和脇役名画館」という本で、天知茂のことを取り上げた章があって、(タイトルが「横目の色悪」。言いえて妙だなあ)その文章が面白かったので、天知茂に再び興味を持って、この本を図書館で借りたのでした。

最初は若き日の茂(いきなり呼び捨てですが。)のスチール集。めっぽう二枚目です。ピストルを構えた姿が決まってるぜい。あと、時代物でキセルを構える姿がいい形してます。うむむ、明智先生だけが茂の魅力じゃないんだなあ、と再発見したのでした。
文章の方は、茂が自ら語る生い立ちの記、俳優を続けるか悩む若き日の茂の日記(芸術青年です)、あと奥様、ファンの方、ご兄弟、付き人の方へのインタビューとバイオグラフィー。これらを読んでいて印象に残ったのが、晩年に茂が自分の行き先をいろいろ考えていたらしいこと。たとえば主役だけじゃなくて脇に回ってサポートしていくとか。周りの人もいろいろアドバイスしていたみたい。で、ターニングポイントにたどり着きそうなところで亡くなってしまったのよね。。。もし茂が生きていたらそのあとどんな役者になっていったのでしょうね。で、茂好きの小学生から成長した自分は、そんな茂をどんな風にみていたんだろうか?なんて車窓から見える富士山を見ながら考えてみた。鬼平犯科帳で老盗賊になって吉右衛門と対決、とか見てみたかったぞ。

あと、歌舞伎好きとして目に入っちゃったのが、茂は子どものころに六代目菊五郎の弟子になるという話があったこと。結局、ご家庭の事情で取りやめになってしまったのだけど。で、自分でも「どんな歌舞伎役者になっていただろう?」とか思ったこともあるそうで。そうか、菊五郎劇団のメンバーで大立ち回りとかやってたのかもしれないんだなあ。世代的に、映画に引き抜かれている可能性もあるけどね。

甲府に着くころに読み終えたのだけれど、この本読んでて明智先生以外の茂の作品も見たくなってきた。新東宝、大映時代の色悪な茂なんて特に見てみたいです。鹿島さんオススメの「憲兵と幽霊」、「東海道四谷怪談」、あと「黒線地帯」とか。ついでに明智先生の「美女シリーズ」もね。→これ、親御さんに隠れてこっそり見た思い出を持つ方、いません?

※余談。
茂の本名は臼井登さんというそうですが、甲府戦のマッチコミッショナーの苗字が偶然にも臼井さんだったw。




タグ :天知茂

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